中部経済新聞

中部経済新聞七〇周年特別企画

この記事、AI記者が書きました。

Datasection × BITA

2016年11月1日(火)の中部経済新聞に掲載

「中部経済新聞」は昭和二十一年十一月一日、焦土とかした市街地にはなお瓦嘩の山がうず高く残る名古屋市内で創刊いたしました。価値観の大転換が迫られる中で、中部の産業経済が大きく立ち上がるためのオピニオンリダーとして経済新聞を発行する大きな目標を掲げての創刊だった。当時は、どこへ行くにももっぱら2本の足が頼り。だいいち、名刺を出しても相手はけげんな顔つきで対応し、こちらは取材の前に、本紙創刊の趣旨と中部経済圏とのつながりを一席ぶつことがお決まりのコースであった。このような努カが連日重ねられ、創刊第1号をみんなが手に取って眺めた時の感激は、"筆舌に尽くしがたい"言葉どおりであった。


戦後の食べるだけが精いっぱいの時代から、特需景気から所得倍増による高度成長期、空前の災害をもたらした伊勢湾台風、環境破壊、公害による反省を経て世界を揺るがせた石油ショック、1ドル=70円台まで進んだ超円高で、業績を大きく揺さぶられてきた中部の自動車関連産業。幾度となく厳しい試練が訪れ、その都度、中部企業は底力を発揮し乗り越えてきた。多くの企業が難局に立ち向かい、モノづくりを持続させるための戦いに挑んでいる。


今日まで七十年、歩み続けて参りました道程は、決して平たんではありませんでしたが、そのつど、正確、公正、迅速な報道への使命感と、みなさまの温かい励ましで今日を迎えることができました。中部経済新聞は今後も、つねに”地元のお役に”をモットーとして地域経済の現状が把握できる経済情報を集めて、未来像を指し示す努カを続けていく。

『AI記者』制作協力者インタビュー

人工知能は、新聞記者になれるのか。

池上 俊介

ikegami syunsuke

データセクション株式会社 CTO
ソーシャルメディアなど大規模テキストデータを
用いた、自然言語処理、機械学習、
人工知能技術を用いたサービスの研究開発に従事

中村 健太

nakamura kenta

株式会社ビットエー CMO
AIやbotなど、先端テクノロジーと
マーケットをつなぐ専門 メディア
『BITA デジマラボ』プロデューサー

―人工知能とは何か。

池上 人工知能は、従来のコンピューターのプログラムと違い、自ら学習する能力を持つコンピューターのプログラムです。 人間では処理しきれないほどの大量の情報を読み込み、私達が勉強するように学習することで、人工知能はあらゆるものを高速に分類することが可能です。
例えば、メールの文章がネガティブかポジティブか分類する場合、数通ならば人間が一通ずつ内容を確認して印象で分類することも可能ですが、毎日数万通を分類しようとすると人間には不可能です。人工知能は人間が過去に分類したデータを学習して、まるでその人かのように、しかも高速で分類してくれるわけです。

中村 ですね。さらに、ネガ・ポジのような二択に限らず「食べ物の中ではラーメンが好き」「特定の芸能人が嫌い」のようなものすごく細かい分類をしようとする時にも、人工知能は力を発揮します。要するに人工知能は、高速でカテゴリー分類する判別機なんですよね。

池上 適切なカテゴリー分類を行うには、人工知能が学習するためのデータが必要となります。学習に使うデータが多いほど分類の精度は上がりますので、インターネット普及以後、蓄積されてきた膨大なデータが活用できるのではないかと期待されています。

―今の人工知能にできること、できないことは?

池上 画像や動画に映っているものを判別したり、自動運転や株取引など応用の幅も広がっていますね。ただ、まだまだできることは限定的です。

中村 大量の情報をいくつかのカテゴリーに仕分けしていく作業は得意ですが、その逆、今回の挑戦のような「人間の書いた文章を読むことや自然な文章を書くこと」というのは、まだ人工知能が苦手としている分野だったりします。

池上 はい。今回は過去記事をもとに「中部経済新聞らしい記事」を出力できないか試行錯誤を重ねましたが、まだまだ人間には及ばないようでした。ただ「自然言語処理」と呼ばれるこの分野も急速に発展していますので、近いうちに人工知能の記者が実際にさまざまな記事を書く時代になるかもしれません。

中村 日本語はまだちょっと難しいですが、英語のように文法がシンプルでデータ総量の多い言語であれば、すでに実用化されているケースも増えてきてますからね。

―人工知能記者の登場は、新聞をどのように変えるのか

池上 特に株価の動向や企業の決算報告、スポーツの結果などのある程度定型の記事を高速に大量に書くことは、人工知能が得意になっていくでしょう。一方で、感情に訴える記事や価値観に基づいた編集・デスクの仕事は、簡単には置き換えられないですし、現場に行かなければ手に入らない生のデータを取りにいくというアクションも人間以外には難しいと思います。

中村 人工知能と人間の記者が協力すれば、一人の記者にとっては、誰が書いても同じような記事を書く手間が減り、足を使ってネット上にはない情報を集めたり、深く考察したりする時間が増えますから、記者の価値、ひいては新聞の価値が上がっていく可能性は大いにありますね。

―人工知能が既存の産業に与える影響は、どのようなものか?

池上 人工知能は、大量のデータを扱っている産業から、力を発揮していくと思われます。例えば小売業界では、在庫管理の効率化、最適な価格の選定などを人間の手を加えずにできるようになるかもしれません。 実際に人工知能を使い、新商品の発売前の売り上げを予想し、生産計画などに役に立てているという先行事例もでてきました。 また、自動車産業では、人工知能による、人間が運転しない「自動運転」が近いうちに実現するようですね。

中村 あらゆる産業で、今まで人間がやっていたことを人工知能に任せることにより、人間の考える時間が格段に増えることになりそうですね。 これからの人工知能時代、より一層、人間の想像力や創造力が試されることになると思います。